
Sissi Lu
ニューヨークを拠点に活動するSissi Luはストリート写真やエディトリアル写真を通して人間の共感性をとらえ、文化や世代の違いを1つにする若きフィルム写真家です。
物の仕組みを学ぶことが好きな自分にとって、フィルムを通じて写真の歴史だけでなく、カメラの動く仕組みや薬品の化学反応の仕組みまで学ぶことができます。今日の写真のあり方ができた経緯を知ることでフィルムという写真表現への理解がさらに深まりました。
初めて使ったロモグラフィーのフィルムは Color Negative ISO400 でした。当時、街の景色を撮影する課題に取り組んでいて、このフィルムがまさにぴったりのフィルムでした。2020年後半に友達と一緒にフォトウォークをした時に、友達が Color Negative ISO800 のことを大絶賛していて、あえてISO400で撮るとパステル調の鮮やかな色が撮れるとてもいいフィルムです。また、このフィルムは異なるスキントーンを正確に再現してくれるので、ポートレートを撮る自分にとってはとても大切なフィルムです。
撮影のコツ: Color Negative ISO 800のフィルムはISO400で、Color Negative ISO 100のフィルムはISO200で撮るとより綺麗に写ります。



110フィルムも大好きです。 – 110フィルムはとても小さくて可愛い!110フィルムも撮影自体は35mmや120フィルムと変わらなく、その粒状感からノスタルジックな写りを楽しめます。私のお気に入りは Color Tiger と B&W Orca 110 です。Color Tigerは程よいコントラストと鮮やかな色味で、Orcaはコントラストが強いモノクロ写真が撮れます。自分の撮影スタイルにフィットするいいフィルムたちです。今では唯一の110メーカーとなったロモグラフィーにはとても幅広い110フィルムが販売されています。
ストリート写真のコツ: 撮りたい人に話しかける時、カメラのことは後回しにして、笑顔とアイコンタクトでコミュニケーションを図りましょう:)
ニューヨークのような大都会で忘れ去られがちな、人間の内に秘めた優しさを写真に収めることを意識しています。その瞬間を収めるだけでなく、彼ら一人一人の物語を語ってもらいたいと思っています。ただ、街角で出会って少し会話をしただけでは本当の姿を記録することはできないと思い、出会った人たちとの会話を録音するようにしました。写真と一緒に私との会話を聞くことで写真を見た人がモデルになった人の本当の姿と物語について知ってくれたら、と願っています。そのため、写真そのものより会話を大切にしています。






